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考える、と言う事

『法則』とか『メソッド』とか、『構築理論』とか『プレイング理論』とか。
それらは頼っても大丈夫なものなのだろうか。信頼の置けるものなのだろうか。

あなたにとって大切な事は、何だろうか。


久々にDuelMasters、ガチコラム。




1.頼れるロジック、頼れないロジック

§
今が先攻1ターン目だとしよう。
あなたはドロマーコントロールを用いている。初手は、

《エナジー・ライト》
《魂と記憶の盾》
《超次元シャイニー・ホール》
《デーモン・ハンド》
《アクア・サーファー》

だとする。
この場合、第一感でマナセットするとすればどれを選ぶだろう?


§
また別のケース。
あなたはやはりドロマーコントロールだ。マナはマナセット済みで4枚、手札には

《解体人形ジェニー》
《アクアン》
《超次元シャイニー・ホール》

の3枚がある。
相手のバトルゾーンには

《青銅の鎧》

がいて、マナゾーンには

《魔刻の斬将オルゼキア》
《フェアリー・ライフ》
《銀界の守護者ル・ギラ・レシール》
《無頼聖者スカイソード》

の4枚がある。手札は解らないカードが3枚、墓地にはこちらの《ゴースト・タッチ》で墓地に落とした

《不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー》

がある。
若干条件が込み入ってしまったが、この場合はどんなアクションが適当なのだろう?



2.セオリーとは

まず、先に挙げた二問の解説を。


まず前者だが、第一感で《魂と記憶の盾》を選んでしまいそうになる方も多いと思う。
《エナジー・ライト》も《シャイニー・ホール》も捨てたくはないし、以降何をセットしてもその2枚のカードをキャストするマナは取り敢えず確保できているから。加えて、多色カードはテンポ的にも1ターン目にセットしておきたい・と言う意識もあるだろう。
しかし、そこで一度踏み止まって手札を見直してみてほしい。
本当に、《盾》を置く必要があるだろうか?
《盾》はマナゾーンに置いてもいいカードなのだろうか?

少し考えてみれば、《盾》を置かなくとも3ターン目に《ライト》をほぼ確定でキャスト出来る為、5ターン目までに《シャイニー・ホール》に必要な光マナを得られない事はまず無いと気付くだろう。
序中盤にプライオリティの高いカードを並べてみれば、この場合は6マナ域2種のどちらかをまずセットするべきだと気付ける筈だ。《盾》は自分のアクションを促すカードではないが、相手のアクションを阻害できる貴重なカードであり、このような初手で気軽に捨てられるカードではない。

この例示は多少極端だったが、しかし多くの場合で『1ターン目多色マナセット』は頼れるロジックではない。
多色が二桁も入っているようなデッキ構成であればまた話は別だが(多色を立て続けにドローした場合のテンポロスが酷い為)、「多色である」と言う理由でマナセットする行為は、テンポロスのリスクを恐れる以上に危険なプレイングである事を自覚しなければならない。
今回のケースで言えば、《盾》をマナに捨てたとして、相手が3ターン目に《コッコ・ルピア》等のマスト除去クリーチャーを召喚してきた場合、それだけで負けてしまうかもしれない。
また、相手のサイキッククリーチャーに少ないマナで対処できると言う点も大きい。総合的に見て、多くのケースで《盾》は1ターン目にマナに置けるカードではないのだ。



さて、次に後者に話を移そう。
第一感は《解体人形ジェニー》では無いだろうか。個人的な第一感も、《アクアン》よりこちらだ。
相手のデッキは、マナを見れば一目瞭然、ネクラである。超次元型なのか超次元メタ型なのかは不明だが、次ターンに5マナに達する事を考えると手札に《ハッスル・キャッスル》を握られている可能性は高い。そこまで考えれば、先行して相手の理想の動きを阻害したい関係上、《ジェニー》を召喚したくなるのが当然の心理であろう。
これは経験によって導き出される結論だ。
ネクラ→《ハッスル》が危険・と言う関連付けは、繰り返しネクラと戦う中で誰もが覚えていくものであり、単純な知識やその場の思考で導き出される類のものではない。
しかし、そこで条件反射的に方針を決める前に、一度立ち止まってみてほしい。

本当に、ここで《ジェニー》を召喚しても大丈夫だろうか?

……と言うのも、例えば相手の手札に《ハッスル》が2枚以上ある場合、或いは《ハッスル》に加えて《ジェニー》がある場合、もっと言うと《ハッスル》が1枚も無い場合を考えると、果たして《ジェニー》がどこまで有効打になっているのか・と言う疑問が生まれるからだ。勿論有効打に成り得ないと言う事は有り得ないにしても、このケースで言えば、相対的に選択肢を吟味する事が出来る――即ち、《アクアン》とどちらを取るか・と言う選択でこの局面を図る事が出来る。
先も言ったように、第一感は《ジェニー》だ。
しかし、先に《アクアン》を出し、その後で《ジェニー》を召喚すると言う選択肢は採れないだろうか?
そう考えてみると、そちらも大いにアリだと言う事が解ってくる。《冥府の覇者ガジラビュート》が入っていれば後出しでも対処は可能だし、《ハッスル》を相手が要塞化すれば、次ターンの《ジェニー》はより有効打になり得る。先に《ジェニー》を召喚した場合と比べて、受けを広げる事が確実に可能になる点も見過ごせない。

こうして考えていくと解るように、この局面では《ジェニー》を先に召喚する事が必ずしも正解には繋がらない。
「if」は運が絡むTCGの議論では概ねご法度だが、ドロマーコントロールの性質から言えば《アクアン》先着が理には適っているのは明白だ。かと言って直感的に《アクアン》を選んでしまえ・と言うのもまた、本旨ではない。



ここまでに挙げた二点の解答は、双方共に“理論”と呼ばれるものの脆弱性を指摘している。
では、私たちが実際にプレイする時、拠り所にするべきは一体何なのだろうか?
――そもそも、そんなものは存在するのだろうか?



3.“考える”必要性

不安を煽るような問いで繋いだ訳だが、勿論拠り所にするべき理論は存在する……と言うより、各人は既に、互いに異なる様々な考えや理論を持っている。即ち、TCGに於ける理論は経験と知識の複合である以上誰もが持っており、他人と完全に共通する事など有り得ないと言う事だ。

しかし、である。
理論は常に刷新されていくものだ。少なくともDMに於いては完全な理論など存在しないし、そしてそうである以上、各局面に於ける理論が固定される事は有り得ない。あってはならない。
前項で述べた事は、まさしくここに繋がってくる。理論に縋れば、理論には理論は間違っていないと言う思い込みが必然的に付随する以上、どんなに巧みなプレイヤーであれプレイングミスに気付けない。その点こそが理論の恐ろしさであり、理論の脆弱性なのだ。

だから私たちは、常に考えなければならない。
理論を拠り所にするだけではなく、その理論をも一つの判断材料として置いておき、最終的な判断はあくまで思考によって為さねばならない。
これは、日常的に行っていかなければ身につかない習慣だ。時間制限のある大会では、毎ターン熟慮を連続していては結局ゲームに勝利する事は出来なくなってしまう。故に、日常的に私たちは考えなければならない。考えるべき局面、考えなくても良い局面。プライオリティが明白な局面の方が、実際のゲームでは圧倒的に多い。

例えば同じスパーリングをするにしても、思考しながらの反復とそうでない反復の間には、経験と言う意味でも知識と言う意味でも大きな差異が生まれる。
デッキ構築でも経験を頼りにした必須カードなどの常識に縛られるよりも、デッキ構成やメタゲームなどを考慮しながら組まれたデッキの方が初動でも上手く動くし、完成度も高くなる。

今挙げた二例は顕著な例ではあるが、思考とはそれだけ重要なものだ・と言う事を理解してほしい。


――最近、考えていますか?


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No title

理論をアテにするな、とはちょっと違いますよね。
上手く言えないけど、「理論をお題目にしちゃいけない」ということなんだと思います。
理論というからには一応の根拠があるんだけれども、そこを無視して帰結だけを絶対視したら、アッラーのありがたいお言葉になってしまうのだろうと。

逆に、本当は疑うこと、考えることこそが、理論を大切にすることなのかもしれません。
「なぜなんだろう」「どれが最適なんだろう」と考えることは、すなわち理論を一所懸命に探すということ。
例えば、後から理論が覆されるのも、新たな理論を求める運動の結果です。
「どうして理論が成立したのか」をじっくり見直すことで、それまで限定的なケースの中で考えていたことが分かることは少なくないものと思われます。

デュエリストにとって慣れは武器にもなりますが、不注意や怠慢はそれとは別物。
疑う、というか、みずみずしい好奇心はいつまでも持ち続けていたいですね。
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